c73二日目参加

  • 2007/12/31(月) 01:46:11

 さて、今回も行ってきました。コミックマーケットにです。
 毎回毎回、今回で最後だろうとは思っていたのですが、未だ参加すること幾度かということになっています。

 今回の参加は2日目と3日目ということで、2日目を企業、3日目をサークル周りという予定で動いています。よって、最初に行ってきたのは企業ブースです。

 まぁ、そこにたどり着くまでに面白いものをみたのですが。
 例えば、会場入り口途中を付近を見に行った時に掛っていた目玉の親父と謎のメッセージです。



 ちなみに、これが掛っていたのは、列の前の辺りです。つまり、領域としては、国際展示場で一晩を越した強者ばかりの場でしょう。並んで待っている間、これが見えるのですから、痛烈な皮肉です。

 また、この日は夜中の間も雨が降っていましたが、朝方には止んだらしく、綺麗な快晴でした。


 ある意味なんの面白みもない青空です。


 さて、実際の企業ブースですが、思ったよりは人が少なめでした。
 事前情報ではのべ50万人参加見込みという話だったので、今まで以上の地獄を予想していたのですが、実感としては例年通りかそれ以下くらいです。やはり、二日目ということで企業ブースに参加する方もスク買ったのかもしれません。そもそも、始まった頃から完売を掲げていた品もありましたし。

 戦利品としては、欲しかったFate/Zeroの最終巻や、聖なるかなの設定資料集などを購入することができました。先ほど思ったより空いていると言いましたが、Type-moonだけは別格です。
 企業ブース外側のスロープから折り返してさらに最後尾の見えない列というのは人を絶望に陥れて余りある光景です。
 まぁ、それを含めてお祭りという意味合いはありますが。

携帯フィルタリングで混乱する保護者

  • 2007/12/30(日) 00:15:15

 携帯電話のネット接続において、未成年者のフィルタリング原則加入について着々と準備が続いていますが、その陰で保護者らは戸惑いを見せているようです。
 言われてみれば当然で、携帯フィルタリングについての情報というのはいまいち出回っていなく、評価の出来る人間というのは数少ないからです。


「(子どもが有害な情報にアクセスできないように)フィルタリングを導入することには全くもって賛成だ。しかし、その仕組みや中身がどういったものなのかが、我々に伝わってこない。いきなり『来年からやります』とだけ言われても、保護者の準備ができていない」――総務省が12月27日に開催した研究会「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」第2回会合では、政府のフィルタリング加入政策に保護者が戸惑っている様子が明らかになった。

(中略)

 ネットワークやフィルタリングに関する知識を持っている保護者は限られており、「(総務省の要請に対して)『それは命令?強制?』となりかねない」(高橋氏)と、きちんとした啓蒙活動を行っていかないとパニックが起きる恐れがあると指摘。「できるだけ早い段階で保護者に周知してもらいたい」と要望した。


政府のフィルタリング政策に戸惑う保護者--子どもを有害情報から守るには:モバイルチャンネル - CNET Japan


 この戸惑いというのはもっともです。
 まず、今のところフィルタリングに関しての啓蒙活動を行っているようには見えません。
 一応、ドコモのサイトを覗いてみた時には、広報ページにてPRキャンペーンをやっているようなことが書いてありますが、これ自体もみたことがありません。

参考:有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)PRキャンペーン | サービス・機能 | NTTドコモ

 また、各者のフィルタリングについてのページを見てみましたが、どのようにフィルタリングを行うのか、深いところの説明もなされていないのも問題だと思います。

<参考>
アクセス制限サービス | サービス・機能 | NTTドコモ
KDDI au: 安心に使おう > EZ安心アクセスサービス
お子さまのネット環境を守るために|SoftBank

 ある程度詳しい説明があれば、『技術に詳しい人間が自ホームページやブログでかみ砕いて説明→ネットをよくやる保護者らがそれを見て理解→ネットを全然触れない保護者等が詳しい保護者から説明を受ける』 という、コミュニティ経由の情報の広まりも起こりうるのでしょうけど、最上流にてその流れがせき止められてしまっています。
 これは携帯会社が始めなくても、調査能力のあるマスコミがまず調べるべきだと思うのですが、それがいまいち成されていないのは何故なんでしょうか。

菅原さん、ちょっとそれはおかしくないですか? - JASRAC理事意見にもの申す

  • 2007/12/28(金) 13:39:00

 2007年12月27日のCNET JAPANのインタビューに、JASRACの菅原瑞夫常務理事が答えました。近年、動画共有サービスなど通信と放送の垣根が狭まり、従来の著作権解釈の中では色々問題が起こる中、JASRACは常に非難の元となっています。

 CNET JAPANとしても、その辺りの問題について、JASRAC側の意見を持ってくることは有益と考えても今回のインタビューだったのでしょうけど、その解答は少々突っ込み所が存在するものでした。

 かなりの長文ゆえ、趣旨の引用は難しく、興味のある方は以下のリンクから本文を読んで下さい。おそらく、どなたが読んだとしても、「この発言はおかしくないか?」と思えるような突っ込み所が一部存在するインタビューです。
 
JASRACは「放送通信融合」の敵か味方か--菅原常任理事に聞く:インタビュー - CNET Japan

 今回は、その突っ込み所のみ引用を行いますが、まず、一カ所目です。YouTubeやニコニコ動画とのJASRACの契約締結の話の流れを受けてのものです。


 正直に申し上げて、JASRACとしても正式契約できるに越したことはないのです。権利者への分配金が支払えることはもとより、協会自身にも収入が見込めるわけですから。近年、音楽関係のビジネス成功例としては「着メロ」が挙げられますが、JASRACに入った手数料だけでも70億円規模に達しました。動画共有サイトについても、同様の展開を望んでいます。

 そうなれば、うちは必ず儲かるわけですから。


 いや、菅原さん。軽々しく「儲かる」なんて言っちゃ駄目です。
 儲けるというのは、辞書的に言えば「金銭的な利益を得ること」ということになります。JASRACは公益社団法人ですから自団体への利益を目的の一つとしては不味いわけです。

 もちろん、JASRACで働いている人たちもボランティアで生活しているわけではないので、徴収分=権利者配当分とするわけにはいかないことは重々承知ですが、この発言からは、自団体利益>権利者配当というような見方をしているような気がしてなりません。

 時に行き過ぎとも取られる著作権使用料の取り立ては、公益社団法人のそれというより、まるで会社のような利益追求の行動方式です。
 著作権の根本理念は文化発展であることは第一条に銘記されています。この第一条の内容を忘れて、利益徴収に走ってしまうJASRACの行動の根本には、このような「儲かる」という発言が出てしまうところにあるような気がしてなりません。


 次に気になったのが

 「コミュニケーションツール」という意見は理解できますが、世界各国の不特定多数に利用されている以上、それは私的複製を活用したコミュニケーションという枠を大きく逸脱しています。

 例えば、ユーザー数を限定した上で利用した場合は認められるかもしれません。しかし、そこで広告展開などが行われれば話が変わってくる。どこまでをコミュニケーションと認めるか、権利者側としてもガイドライン策定が必要になると考えています。

 また、そうした動画共有サイトにおけるコンテンツの2次利用が「新たな創造を生んでいる」との指摘もありますが、個人的には「切り貼り」は創造にあらず、と考えます。


 という発言です。

 まず、この発言の前半部分については同意します。ニコニコ動画にしろYouTubeにしろ、今の動画の使われ方には権利者もとの利益を無視したものが多数存在するのは事実です。制作者側に利益の入らない方法で、「テレビ放送を見なくてももニコニコやようつべがあるからいいや」と言われてしまったら、制作者側は総首つりとなりかねません。今のところは、テレビにアドバンテージがあるので、そのような事態となってはいませんが。

 それより問題なのは、『「切り貼り」は創造にあらず』という発言です。
 あくまで、菅原氏個人の発言と前置きしているので、この発言はJASRACとしての見解と受け取ることはしませんが、さすがにこれは暴論です。

 例えば、この発言の部分をちょっと読んだだけで「え、じゃあフォトコラージュって創造性皆無?」というような反論が出てくることは間違いないでしょう。

 確かに、動画共有サイトに投稿されているMADといった動画の創造性は「低い」かもしれません。これらの動画は素人が日常生活の合間に作られたものですから、創造に人生の大半を費やしているプロのクリエイターと比較すると、平均的に創造性が落ちるのは当たり前です。また、権利関係において著作権法に抵触する可能性もあります。
 ですが、切り貼り作業によって作られたものには、その切り貼りの仕方に、作者の価値観に基づいた「面白いもの」が表されています。これを創造性と言わずに何を創造性というのでしょうか。
 
 しかし、いみじくも文化振興の一端を担うという大任を負ったJASRACの理事がこの様な狭視野的な発言をすることが驚きです。
 コンテンツ制作会社が、営利という観点から見て「このコンテンツは創造性がない(利益を生むほどには)」と言うならば話は分かります。しかし、公益を主とする法人の幹部の発言としてはかなり不適切な発言としか思えません。

 
 今年の流行語候補としてKY(空気が読めない)という言葉が挙げられましたが、今回の菅原さんの発言は、視点が権利よりになっていて、利用することに対する空気を読む勉強が足りていないから生まれたものだと私は思っています。

 資本主義社会においては、競争相手がいることで積極的に学び、力を蓄えますが、独占体制にあるJASRACは学ぶという努力をする必要はそれほどありません。とすると、これから先、JASRACのKY度は上がっていくのでしょうか。それとも、ネット上で氾濫するJASRAC批判を謙虚に受け止め、権利者にも優しく、利用者にも優しい団体となっていくのでしょうか。

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