「ボクの手の中の楽園」 レビュー

  • 2009/03/29(日) 23:03:09

本当に久しぶりの美少女ゲームレビューですが、本日はキャラメルBOXの新作「ボクの手の中の楽園」のレビューを行います。

・シナリオ
本作のシナリオライターは、キャラメルBOXの創設当初から書いているライター、「ほしまる」氏です。氏の作品は、世界観が十分作り込まれていて、またそれぞれのキャラクターもちゃんと背景を持って描かれているため、根強いファンも多いです。私もファンのうちの一人で、久しぶりのゲームプレイは氏のシナリオが読めるからという意味合いも強いです。

さて、本作「僕の手の中の楽園」ですが、世界観は同ブランド過去作「シャマナシャマナ」と同一の世界となっています。シャマナシャマナはファンタジー世界として、世界観、宗教観、その他文化などがしっかりと設定されていて、しかもそれが物語に厚みを持たせていることから、私が好きな作品の代表格なんですが、この「ボクの手の中の楽園」でもその風合いは受け継がれています。とはいっても、シャマナシャマナの舞台とは時間軸がかなり違うのか、それとも遠い場所の話なのかわかりませんが、シャマナシャマナの登場人物や国などが出てくることはありません。あくまで完全に新しい場所が舞台となっています。

それで、このゲームをプレイした感想ですが、「物足りない」というのが正直な感想です。
確かに面白いことは面白いです。話のテーマはぶれることなく一貫し、キャラクターも生き生きと描かれています。また物語にメリハリもあることから、時間が経つのを忘れさせられるほどのできになっています。
ですが、致命的になっているのが話のボリュームが足りていないことです。各ルートの分量としては、、
クリス = ルーツィエ < エリノア < テオ
という形になっていて、大体話の分量として満足できるのはテオ、エリノアルートで、クリス、ルーツィエルートはまるで不人気のため打ち切りになった少年漫画を読んだよう感じでした。
「あえかなる世界の終わりに」もこんな感じでしたが、ほしまる氏には一作丸ごとちゃんと長いシナリオを書くほどの体力はもうないのですかねぇ?

・グラフィック
本作のグラフィック担当は「クロサキ」氏になります。過去作としてはコンシューマー化もされた「終末少女幻想アリスマチック」があります。

おそらく氏の絵柄は好き嫌いが別れるでしょうが、動きのある絵柄が非常に上手いため、苦手と言っていた人もプレイ後には違和感がなくなったという意見を聞きます。
本作でも戦闘のシーンなどが多いため、氏のCGが非常に映えています。

ただ、気になるのが登場人物が実際のイメージより幼めに見えることです。アリスマチックを見る限り、別にキャラが幼くなければいけないというわけでないでしょうから、もうちょっと考えてくれても良かったのではないかと思います。

・音楽
本作ではシャマナシャマナと同様「ZIZZ STUDIO」が音楽を担当しています。シャマナシャマナでも雰囲気に合った音楽が世界観を盛り上げていましたが、それは本作でも同様です。
例えば「Papiliones」のinstrumentalバージョンは使われどころも秀逸なことから非常にシーンを盛り上げてくれますし、日常音楽などもやはり世界観に合っています。サントラは買いと言っても良いでしょう。

・総評
全体的に出来のレベルは高いのですが、そこここに物足りなさを感じさせる作品で、惜しいというのが私の感想です。フルプライスで買うのはお奨めしかねますが、6000円程度で買えたならば是非お奨めしたいです。





次世代iPhoneの発売は今夏?

  • 2009/03/22(日) 23:21:07

米国時間の3月17日に行われたアップル社主催のイベントにて、iPhoneの新OS「iPhoneOS 3.0」に関する発表が行われました。

これは、搭載予定の機能に関するプレビューで、今まで待ち望まれていたコピー&ペースト機能などの追加などが述べられていますが、注目すべきはこのiPhoneOS 3.0のリリース時期です。CNET JAPANでは以下のように書いています。

11:25 a.m.:Joswiak氏が再登壇し、提供可能時期を発表した。開発者ベータが先で、今日からiPhone Developer Programで提供されるという。

11:27 a.m.:その他のユーザーには、「今夏」とJoswiak氏。iPhoneユーザーには無料となる。

11:27 a.m.:iPod touchユーザーには、9.95ドルとなる。


(一部抜粋)

アップル、「iPhone 3.0」イベントを開催--発表内容をライブカバレッジ(CNET JAPAN)


あくまで、これはOSの話なので、このOSと新iPhoneがいっしょにリリースされるとは言い切れませんが、
?これより前にも、「iPhone 3G」の発売が昨年7月11日だったなどことから大体1年後に発売するのではないかという噂が駆け巡っていたこと
?昨年Appleが買収した省電力CPU会社「PAセミ」の技術がそろそろこなれてきただろうということ
などから、この夏に新iPhoneが出るというのはあながち的外れでは無いでしょう。
 ただ、この「夏」というのがいつからいつまでというのはいまいちわかりません。Wikipediaによると、アメリカの"summer quater"は7,8,9月ですが、CNET の元記事での言い方では"This Summer"となっていますし、どうなんでしょうか。

結局のところ、予想は予想で、待ちの一手しかなさそうです。
とりあえず、次のiPhoneはdocomoからも出てくれること切に期待するわけですが。

ニコニコポイントの制作者還元を訴えてみる

  • 2009/03/15(日) 21:16:18

2009年3月10日より、ニコニコ動画にて1円1ポイントのニコニコポイントを使ったユーザーによる動画応援サービス、ニコニ広告が開始されました。3月16日までは試験運用ですが、早速上位ランキングに載った動画に対して広告用のポイントが付与されなど、積極的に活用され始めています。

ただ、このニコニ広告で気になるのが、広告応援枠として使用したポイントはまったく動画制作者には渡されず、ただニコニコ動画内で消費されるのみです。ある場所では、「運営へのお布施」とまで言われています。

近年、インターネット上ではコンテンツやサービスは無料という風潮がまかり通り、コンテンツ制作の収益化がかなり難しくなっています。しかも、パソコンの機能向上やソフトウェアの発達により、素人が趣味で制作したものがプロ並みになりつつあることから、相対的にコンテンツ全体に対して金銭的な価値が下がりつつあるような気がします。

このニコニ広告から、ポイントの何割かが動画の制作者に支払われるとしたら、インターネット上でコンテンツにお金を支払うという習慣付けの発端になり、コンテンツに対しての全体的な価値の底上げに繋がる可能性も考えられんじゃないでしょうか。

ただ、ちょっと考えただけでも、課題が山積みです。以下、その課題のうち2つだけ挙げてみます。

1)ニコニコポイントをもらっても使い道がない
現在、ニコニコポイントの主な使い道は、ニコニ広告とai sp@ceの2つくらいです。ai sp@ceに興味がなければ、ひたすら広告につぎ込むしか無く、もらってもそれほどうれしいものではありません。

もし他のユーザーに対してニコニコポイントを引き渡す仕組みが出来たとしたら、現金化やAmazonポイントなどの商品化できるウェブマネーへの交換を可能にするか、そこまで行かなくてもニコニコ動画での最大アップロード容量を増やすなど、より有用な使い道が必要となるでしょう。

2)権利関係が複雑であること
たぶん、これが一番の難点であるといえるでしょうが、動画のアップロード者=権利者でないという点です。
例えば、現在のニコニコ動画では他の動画共有サイトからの転載されるコンテンツもありますし、市販の音楽や映像をただアップロードするだけという悪質な人もいます。そこまで行かなくても、二次創作を行った人にポイントが与えられて、一時コンテンツの制作者にはまったく利益が上がらないということでは、今までなあなあだからこそ成り立っていたニコニコ動画という場が崩れかねません。
 これを防ぐには、あらゆる権利関係が整理され、ポイントがちゃんと山分けされる仕組みが作られ、不適切な転載は排除される仕組みが必要となります。やはり難しいですね。


ただ、ニコニ広告が始まってから、ニコニコ動画内で「動画制作者にもポイントを付与して欲しい」という書き込みを見かけてので、ニコニコ動画の正式サービスが始まる頃には制作者に対価が支払われる仕組みが整備されているかもしれません。

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