『ワンコとリリー』 レビュー
- 2006/09/18(月) 15:25:19
CUFFSから発売の、夏コミ限定ソフト。
通販からでも現在は買えないようですが、これからまたの販売を考えるとか、考えないとか。
個人的には、既に当作『ワンコとリリー』を名作扱いしているので、多くに広まって欲しいです。
(CUFFS公式)
http://www.cuffs.co.jp/
ちなみに、自分は当ブランドの『さくらむすび』をやっていませんので、それをふまえてお読み下さい。
キャラクター-----------------------
・倉田 誠一
今作主人公。ワンコの飼い主。
当初、わんこ嫌いを公言して憚らないですが、流れで『ワンコ』を引き取ることになります。
ことある度に、ワンコのことを「このバカ」「このバカは〜」などと言いながらも、結構甘えさせてあげています。いわゆるツンデレでしょうか。
彼と、ワンコと、彼の父の話が、今回の話の裏のテーマでもあります。
ちなみに、彼が中学生の時に透子さんに発見されてしまったエロ本の名前は『お姉ちゃん倶楽部』。最終的に透子さんとくっつくのは必然です。
・松宮 透子
誠一の幼なじみにして、リリーの飼い主。
誠一の父の死によって、ペットショップの営業を続けることが難しくなったことから、主のいなくなったペットショップの残務処理をしてくれます。
そして、誠一の父が個人的に拾ったワンコと、商品の一匹のリリーの二匹のうち、リリーを自分が引き受け、ワンコを誠一に任せます。
誠一にとって、今生きている人間の中で最も自分の事知っている人で、あこがれのお姉さんでもあります。
しかも、綺麗なお姉さんで、可愛いらしいお姉さんで、どこか抜けているお姉さん、という多面的な表情を見せます。
今作唯一の攻略キャラですが、申し分無いくらいの魅力的なキャラクターです
・ワンコ
誠一の飼い犬。彼の父の、いわゆる『忘れ形見』
すぐ怒り、すぐ泣き、すぐ笑う。その様はまさに子供。
誠一のことが大好きで、よく『いいこ、いいこ』をねだります。
言語レベルは人間の幼児の満2才から3才くらいと個人的には考えています。現実の犬より、意思疎通をある程度図れるレベルですね。
知的レベルはもうちょっと高いかも知れません。
まぁ、この辺りは厳密に考える方がバカを見るかも。
・リリー
透子さんの飼い犬。
一連の物語の中で、一番物語の中心から遠いキャラクターであるかもしれません。
色素の薄い毛並みと、引っ込み思案の落ち着いた性格はまさにお嬢様。
ワンコよりも高い知性をもち、その知性を周囲を気遣うこと、自分が傷つかないことに使います。
大体が無口、無表情、無反応ですが、時々彼女が無意識に見せる『構ってオーラ』と、本編で2シーンだけ見せる満面の笑顔は、萌えキャラの貫禄有り。
ちなみに、自分は後者に瞬殺されました。リリー恐ろしい子。
シナリオ-----------------------
シナリオライターは『トノイケダイスケ』氏。
『CANVAS』『水月』『さくらむすび』でのシナリオ担当ですね。
キャラクター達は、氏の手がけたものであることが一目でわかるような、魅力的な性格や振る舞いとなっています。
ストーリーはそれほど長くはありません。まぁ、2800円ソフト相当と考えて間違い無いかと。
わんこ同伴スタンプラリーに出かけて、帰ってきて終わり。それだけです。その他、前日談、後日談、後々日談の短い話で終わりです。
ただ、その中で話は繋がっていて、ほぼ全てに意味がある。それ故に、プレイしていて良質の小説を読んでいるような気分になります。
どうしても、美少女ゲームは、プレイ時間を増やすための意味のないテキストの水増しが行われている場合が多々あるため、自分としては短し、密度濃し、のも良かったかな、と。
もう、何度も最初からプレイし直しなおしている程、このシナリオの価値を認めていますし。
グラフィック-----------------------
原画は『桜沢いづみ』氏。犬耳描かせたら、氏の右に出る物は居ないというくらいの、わんこ描きの大家です。
ただ、氏の描く大体の犬耳っ子が、短髪泣き顔一番というキャラで、パターンが少なめと言っても良いため、どれも氏の同人の『たまき』にしか見えないという難点も。しかし、やはりワンコの笑い顔と泣き顔はグッと来る物があります。
ところで、このゲームの一番の難点。それは背景です。ゲームに完全にマッチしているとは言い難いものがあります。
『見渡す限り人とわんこ』の公園のはずが、背景ではわんこ達を一匹も見かけられなく、商店街の左側ではスキンヘッドでごっついサングラスの黒人が闊歩していたり、極めつけは『笹川第一小』が『〜第二小学校』になっていたり。『〜』の部分は良く読めませんが、これは無いかと。
キャラクターのCGの出来が良い分、背景の質の低さが余計に浮きます。もうちょっと、CUFFS側がチェックを入れて欲しかったですね。
システム&音楽-----------------------
システムは一通りそろって居て、回想も音楽、CG、シーン回想兼備。立ち絵の鑑賞もできます。
攻略キャラクターは前述の通り、透子さんのみです。ワンコとリリーはあくまでサブキャラです。ストーリー上は、ワンコがメインといってもいいんですが。
しかし、そのエンディングを全部見るためには、ゲームを二周する必要があります。
一周目でハッピーエンドを見ると、二周目で選択肢が増え、そこを通ると、二周目でトゥルーエンド。
その他、おまけを全部見ることで話がやっと完結し、グランドエンドとなります。
おまけは「いってきます」「おかえりなさい」「ただいま」の三つ。
「いってきます」は最初の選択肢で下の選択肢を選びクリアで出現。
「おかえりなさい」はトゥルーエンドを見ることで出現。
「ただいま」は「おかえりなさい」を見る必要があります。
ちなみに、このゲームで一番良いものは何かと聞かれたら、「音楽」と自分は答えるでしょう。既に付随サントラは、自分のHDオーディオプレイヤーに取り込んで毎日聞いています。
特に自分のお気に入りはエンディング歌の『散歩日和』。秀逸です。
推奨、非推奨-----------------------
こんな方にお奨め
・小説は二度以上読み返す方
・鬱話に飽きた方
・ちょっとした良い話を読みたい方
・わんこ大好き
こんな方にはお奨めできません
・小説は、一度きりしか読まないという方
・おまけが高すぎると思っている方
・ワンコとリリーをちゃんと攻略できないと死んでしまうという方
<追記>
ちなみに、ゲームを終了させたときに出てくる花は、マリーゴールドらしいです。質問に答えてくださった2chの某氏に感謝を。
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感想: 『ワンコとリリー』
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- From: せいぞんきろく |
- 2006/11/03(金) 21:11:00
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- From: 貴方の身体にキャンドルサービス |
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